管理栄養士が実践する梅雨の体調管理法/木村みえこ
今年もジメジメした梅雨の季節がやってきましたね。梅雨は体調不良が起こりやすい季節です。
担当管理栄養士:木村みえこ
2019年6月26日
みなさんは、「なんだか頭が痛い、スッキリしない」「体がだるくて重い」「食欲が出ない」「便秘や下痢をする」「足がむくんでつらい」などの症状に悩まされていませんか。
症状は人それぞれですが、その原因は長期間降る雨による、湿気であることが考えられます。
そこで今回は、梅雨の不快な症状を少しでも改善し、ジメジメだるさを乗り越えるためにできる食事についてお話します。
「なにを食べるか」の前に「食事の時間」を見直してみませんか
どうでしょう。毎日の生活のリズムが見えてきましたか。
こうした生活のリズムをすべて整えるというのは、なかなか難しいですが、1日3回の行動をとる「食事の時間」を意識すると生活リズムが整いやすくなります。
こうした生活のリズムをすべて整えるというのは、なかなか難しいですが、1日3回の行動をとる「食事の時間」を意識すると生活リズムが整いやすくなります。
その場合、朝ごはん、昼ごはん、夕ごはんを毎日同じくらいの間隔でとることで、体内時計と生活のリズムが整います。
つまり、自律神経が整い、体調がよくなるというわけです。
つまり、自律神経が整い、体調がよくなるというわけです。
欠食は避けて体調と生活習慣に合わせて口にできるものを摂る
そんな人は、夜は少し早めに就寝して、今より5分早く起きて朝ごはんを食べる、という時間を作ってみましょう。
慌てて食べるのは自律神経を乱すことにもつながりますから、できる限り座ってゆっくりよく噛んで食べることをおすすめします。
よく噛んで食べると食べると唾液が出ます。唾液の中には消化を助ける酵素が含まれているので、胃や腸への負担が軽減されます。
また、よく噛むことで、胃や腸といった内臓が動き始めて消化がスムーズになるばかりでなく、腸内環境も整い、便秘や下痢といった症状が改善されます。さらに、よく噛むことで血流がよくなり、むくみやだるさといった不快な症状がやわらぐことも期待できます。
しかし、どうしても朝ごはんを食べる時間がないときは、コンビニを上手に利用するのも方法のひとつ。おにぎりやパンだけを食べるよりも、卵やチーズ、具沢山のスープを一緒に購入して食べるのがおすすめです。
もちろん昼ごはんや夕ごはんも欠食せずに食べるようにしましょう。食べる時間がないときや、食欲がないときでも、何か少しでも食べるようにしてください。
梅雨の不快な症状におすすめの食材
血流をよくするためには、シソやパクチー、ネギ、ショウガ、ニラ、セロリなどの香りの強い野菜がおすすめです。薬味に使ったり、付け合わせにしたり、そのまま食べたりと、手軽に使えるので便利です。
余分な水分を出すためには、スイカやトウガン、ナス、キュウリといった夏野菜や、ハト麦がおすすめです。また、昆布やワカメなどの海藻や、キクラゲなどのキノコもおすすめです。スーパーで手軽に使えるものが売っているのでうまく利用するといいですね。
仕事や家事の合間のティータイムや就寝前のリラックスタイムにミントティーやシナモン紅茶もおすすめです。
いかがでしたか。
- 1日3食よく噛んで、欠食せずに食べること
- 香りの強い野菜や夏野菜、海藻やキノコをとり入れること
この2つを意識して、梅雨の時期のジメジメだるさを乗り越え、暑い夏に向けて体調を整えましょう。
担当管理栄養士:木村みえこ
参考文献
- 三城円「1週間で体が変わる 食べながらやせるすごい方法」サンマーク出版(2019)
- 古谷彰子「時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則」ディスカヴァー・トェンティーワン(2014)
- 小林弘幸「自律神経が整う時間コントロール術」小学館(2016)
- 佐藤弘・吉川信「東洋医学の基本講座」成美堂出版(2016)