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  1. 授乳・離乳の支援ガイド ~授乳編~/若林由香里

授乳・離乳の支援ガイド ~授乳編~/若林由香里

今回は「授乳・離乳の支援ガイドの授乳編」について簡単にお話していきます。
最近では、晩婚化やそれに伴い出産年齢が上がり、少子化や核家族化によってワンオペ育児や育児の孤立化が増えています。

 

不安がいっぱいの育児

20190814_コラム画像①.jpg
初めての赤ちゃんとの生活、慣れない授乳や育児。悩みや不安を抱えたとき、今はネットなどで情報は簡単に得られますし、本屋に行けば育児書など大量に並んでいます。
しかし逆に情報量が多すぎて、どうしていいかわからなくなることってありませんか。
 
妊娠、出産、産後、育児に何かしら不安が多いというアンケート結果があります。
  • 社会全体が妊娠や子育てに無関心・冷たい36.3%
  • 社会から孤立しているように感じる33.8%
  • 子育ての悩みを相談できる人がいない26.2%
(出典:財団法人こども未来財団「子育て中の親の 外出等に関するアンケート調査」(2011 年))

そのような時には、母子保健事業などの地域で行っているサポートを大いに利用しましょう

 

授乳時間を大切に

20190814_コラム画像②.jpg
授乳とは、母乳または育児用ミルク(乳幼児調整粉乳及び乳児用調整液状乳)を与えることで、子どもに栄養を与え、母子・親子関係の絆を深め、子どもの健やかな心身の成長、発達を促します
 
授乳時の抱っこによるスキンシップ、声掛けなどで子どもは安心感を得ます。授乳時間にテレビやスマホを見たり、兄弟のお世話をしながら等のながら行為になる時があると思います。
この時間が、母親の唯一の息抜きの時間・・・という話も聞きますが、赤ちゃんを抱っこし、見つめ、声掛けするなどのスキンシップによりオキシトシンという幸せホルモンが分泌されます。このホルモンはストレスや不安などを軽減する効果があります。
 
授乳や睡眠のリズムが確立されるまでは大変ですが、限られた授乳期間を楽しみ、大切にしてください。

 

授乳量への不安


育児用ミルクや混合栄養の場合はある程度摂取量を把握することができますが、母乳はわかりにくいですよね。
今回の支援ガイドでは、今までのように量や時間、回数は決めておらず、個々の子どもに合わせた量を中心に考えるようになりました。子どもが元気で、体重が増えているならば心配はないとしています。
 
 
子どもは一人ひとり個性があります。教科書通り順調な子もいれば、どうして?なんで?と思うようにいかない子もいます。
周りと違うことに振り回されず、授乳を通した母子・親子のスキンシップの時間を楽しんでください。そして、悩んだ時には一人で抱え込まず、様々な専門機関を利用しましょう。
 
 
次回は授乳・離乳の支援ガイド 離乳編になります。
 
担当管理栄養士:若林由香里
 
 
 
参考文献

若林由香里執筆コラム 授乳・離乳の支援ガイドが改定されました
2019年8月14日

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