魅力的な女性は食べ物から~荒れない肌を目指す~/白井由紀
前回は『魅力的な女性は食べ物から美しくなる~シミのない肌を目指す~』について、お話しいたしました。
今回は、肌荒れ対策について述べます。
流行のフルメイクで飾っていた若い頃に比べ、歳を重ねると、最低限に抑えたポイントメイクが素敵に見えてきます。それを目指すには肌が綺麗であること、肌荒れしていない状態であることになります。
どうしたら、そんな素敵な肌になれるのでしょうか?実は「腸」が関係しています。
腸の働きは「消化・吸収・排泄」です。
まず、食物が体の中で栄養として利用されるには、食物を分解して小さくしなければなりません。小腸では、消化酵素を使ってたんぱく質をアミノ酸に、糖質をブドウ糖に、脂質を脂肪酸などに分解する働きがあります。それが「消化」です。
そうやって分解された栄養素の約90%は、小腸で「吸収」されます。また、食べ物が消化され分解される過程で、たくさんの老廃物が発生します。腸では、これらの老廃物の処理も行っており、それが「排泄」になります。
腸は筋肉そのもの。他の筋肉と同様、早いと30代後半から腸の老化が始まります。お肌の老化は気にするのに、腸の老化は放置していませんか?
腸の老化を抑えるには、しっかり噛んで食べることです。「栄養はサプリメントで摂っている」と言う方もいます。計算上では栄養が足りているように見えますが、本来の、食事として固形物を噛んで食べないと腸が衰えてしまいます。サプリメントは、しっかり食事をとっていることを前提として、それでも足りない場合の補助的なものと考えましょう。
また、姿勢も気をつけましょう。内臓の位置が整っていないと、内臓本来の役割を果たしてくれません。姿勢がいいと恰好いいですよね。しっかり食事をとり、背筋を正して、魅力的な女性になりましょう。
担当管理栄養士:白井由紀
2019年9月 4日
今回は、肌荒れ対策について述べます。
流行のフルメイクで飾っていた若い頃に比べ、歳を重ねると、最低限に抑えたポイントメイクが素敵に見えてきます。それを目指すには肌が綺麗であること、肌荒れしていない状態であることになります。
どうしたら、そんな素敵な肌になれるのでしょうか?実は「腸」が関係しています。
肌と腸の関係って?
腸の働きは「消化・吸収・排泄」です。
まず、食物が体の中で栄養として利用されるには、食物を分解して小さくしなければなりません。小腸では、消化酵素を使ってたんぱく質をアミノ酸に、糖質をブドウ糖に、脂質を脂肪酸などに分解する働きがあります。それが「消化」です。
そうやって分解された栄養素の約90%は、小腸で「吸収」されます。また、食べ物が消化され分解される過程で、たくさんの老廃物が発生します。腸では、これらの老廃物の処理も行っており、それが「排泄」になります。
腸の働きが停滞したら「食物が分解されない」「栄養が吸収できない」「老廃物が処理できない」となるわけですから、体調に悪影響を及ぼします。肌にとっては「老廃物が処理できない」ことにより排出できなかった有害物質が全身に運ばれ、吹き出物、たるみといった影響が出てきます。
食べ方は?どんな食材がいいの?
まずは食物繊維
食物繊維は、大腸で食物のカスをまとめて便の量を増やしたり、腸内の善玉菌を増やしたりします。
食物繊維は不溶性と水溶性の2種類あります。不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸って膨らみ、腸壁を刺激して蠕動運動を促します。水溶性食物繊維は、食物のカスをからめ取って腸を掃除したり、善玉菌のエサになったりして腸内環境を整えます。
食物繊維を摂るには野菜摂取が有効ですが、不溶性食物繊維が多い茸類と、水溶性食物繊維が多い海草類を加えて食べることがおすすめです。
食物繊維は不溶性と水溶性の2種類あります。不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸って膨らみ、腸壁を刺激して蠕動運動を促します。水溶性食物繊維は、食物のカスをからめ取って腸を掃除したり、善玉菌のエサになったりして腸内環境を整えます。
食物繊維を摂るには野菜摂取が有効ですが、不溶性食物繊維が多い茸類と、水溶性食物繊維が多い海草類を加えて食べることがおすすめです。
発酵食品も効果あり
発酵食品に含まれる麹菌や乳酸菌は、腸内の善玉菌を育て、消化・吸収力をアップし免疫力を高める働きをします。
発酵食品の代表的な食べ物はヨーグルト。ただし、ヨーグルトには脂質や糖質が含まれているので、摂り過ぎに注意。それに、味噌、醤油、みりん、酢、納豆など和食に登場する食材は発酵食品が多いので毎日の食卓に取り入れましょう。
発酵食品の代表的な食べ物はヨーグルト。ただし、ヨーグルトには脂質や糖質が含まれているので、摂り過ぎに注意。それに、味噌、醤油、みりん、酢、納豆など和食に登場する食材は発酵食品が多いので毎日の食卓に取り入れましょう。
腸を老化させない
腸は筋肉そのもの。他の筋肉と同様、早いと30代後半から腸の老化が始まります。お肌の老化は気にするのに、腸の老化は放置していませんか?
腸の老化を抑えるには、しっかり噛んで食べることです。「栄養はサプリメントで摂っている」と言う方もいます。計算上では栄養が足りているように見えますが、本来の、食事として固形物を噛んで食べないと腸が衰えてしまいます。サプリメントは、しっかり食事をとっていることを前提として、それでも足りない場合の補助的なものと考えましょう。
また、姿勢も気をつけましょう。内臓の位置が整っていないと、内臓本来の役割を果たしてくれません。姿勢がいいと恰好いいですよね。しっかり食事をとり、背筋を正して、魅力的な女性になりましょう。
担当管理栄養士:白井由紀
参考文献
- 松生恒夫「腸をパワーアップさせる腸プラス生活」保健同人者(2008)
- 三城円「食べながらやせるすごい方法」サンマーク出版(2019)