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  1. 知れば怖くない!食物アレルギーについての基礎知識①/若林由香里

知れば怖くない!食物アレルギーについての基礎知識①/若林由香里

絶賛花粉症中の若林です。花粉症はつらいですよね。目玉や鼻を取って洗いたいくらいひどい時期もありましたが、食生活を気をつけるようになって、少し症状が緩和してきました。数年前から花粉の交差抗原性により、果物などの食物アレルギーが起こるようになってしまいましたが。

最近、勤務先でも食物アレルギーを持っている子が増えてきました。子どものアレルギーに悩む保護者の方からのご相談も多くいただきます。そこで今回は食物アレルギーについてお伝えいたします。

 

食物アレルギーとは

2020.0325_コラム画像①.jpg
食物アレルギーとは、様々なアレルギー疾患のうちの一つです。
本来は無害なはずの食物を異物(アレルゲン)と判断しIgE抗体が作られ、マスト細胞からヒスタミンが放出されると免疫反応が過敏に働いてしまい、かゆみやじんましん、くしゃみ、鼻水、喘息、嘔吐、アナフィラキシーショックなどのアレルギー症状が起こります。
 
では、どのようなものがアレルゲンになるのでしょうか? 

食物アレルギー原因食べ物グラフ.png
出典:即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査(平成30年)

グラフを見ると、鶏卵、牛乳、小麦が6割を占め、前回の調査時より、木の実類のアレルギーが増加しています。アレルギー表示が推奨されている品目にアーモンドが追加されたのはこういった背景があるのかもしれませんね。
 
またアレルゲンは年齢によって変わっていきます。乳幼児期に発症した食物アレルギーのうち鶏卵、牛乳、小麦、大豆は成長とともに食べられるようになることもありますので、専門医に相談をすると良いでしょう。

 
 

加工食品のアレルギー表示を確認しましょう

20200325コラム画像②.jpg
加工食品によって食物アレルギー症状を引き起こすのを防ぐために、箱や袋、瓶や缶に詰められている商品には原材料として含まれているアレルゲンを表示することが食品表示法によって定められています。しかし、店頭で量り売りしているお惣菜、店内調理されたパンやお弁当、飲食店(レストランやファーストフード店)、アルコールなどは表示されていないので注意が必要です。

表示のルールを理解しておくことで、安全の確保とQOLの向上にもつながります。

 

表示義務のあるものと推奨されているものがあります

アレルゲンとなる物質は表示義務のある特定原材料7品目と表示が推奨されている特定原材料に準ずるもの20品目がありますが、
令和元年度にアーモンドが追加され21品目になりました。


表示の義務があるもの(特定原材料7品目)
卵、乳、小麦、そば、落花生(ピーナッツ)、えび、かに
表示が推奨されているもの(特定原材料に準ずるもの21品目)
アーモンド、あわび、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、ゼラチン、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご


乳は牛の乳より調整、製造された食品すべてに関して表示が必要とされています。
牛以外の山羊乳、めん羊乳等は表示対象外になっています。

 

代替表記や拡大表記、一括表示も確認しましょう

 
  代替表記
(表示されているアレルギー物質は別の書き方が認められています)
拡大表記
(特定原材料名または代替表記を含んでいるため、これらを用いた食品であると理解できる表記例)
玉子、たまご、タマゴ、エッグ、鶏卵、あひる卵、うずら卵
厚焼玉子、ベーコンエッグなど
ミルク、バター、バターオイル、チーズ、アイスクリーム
牛乳、アイスミルク、プロセスチーズ、濃縮乳、乳たんぱく、生乳、加糖れん乳、調整粉乳など
小麦 こむぎ、コムギ 小麦粉、こむぎ胚芽など
えび 海老、エビ えび天ぷら、小エビ、サクラエビなど
かに 蟹、カニ カニシューマイ、上海ガニなど
そば ソバ そばがき、そば粉など
落花生 ピーナッツ ピーナッツバター、ピーナッツクリームなど


個別表示にはどの原材料に何のアレルゲンが含まれているかわかりますが、一括表示の場合はどの原材料にどのアレルゲンが含まれているかわからない表記「〇〇を含む」となっています。添加物の場合は「〇〇由来」と表記されています。


 
食物アレルギーのことを知ることは、安全に食べること、食品の選択の幅が広がることにつながります。
基本的にはアレルゲンを除去した食事になりますが、低アレルゲン化したものは使用できることもあります。自己判断で除去をしてしまうと栄養不足にもつながりますので、専門医に相談してみましょう

また食物アレルギーは口からだけではなく、アレルゲンが皮膚から吸収されて症状が起こることもあります。皮膚を健康的な状態に保つことでIgE抗体が下がると言われているので、皮膚のケアもするようにしましょう。
 
次回は「知れば怖くない!食物アレルギーについて②」として、食物アレルギーのタイプ、症状、対応などについてお話していきます。
 
 
担当管理栄養士:若林由香里



参考文献
  • 消費者庁,アレルギー表示に関する情報(2020.3.3閲覧)
  • 「よくわかる食物アレルギー対応ハンドブック2014」 独立行政法人環境再生保全機構
  • 眞鍋穣「食物アレルギー除去と解除の基本」芽ばえ社(2009)
  • 大谷智子・畔柳佳枝「現場で使える食物アレルギー児のための指導マニュアル」株式会社診断と治療社(2008)  

若林由香里執筆コラム

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2020年3月25日

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