アラフィフ女性必見!更年期と上手に付き合うヘルスケア法/白井由紀
前回はアラフィフ女性ダイエットの1歩として、基礎代謝を上げる話をしました。今回はアラフィフ女性には切っても切れない更年期とヘルスケア法について解説いたします。
更年期になったら誰もが不調に悩まされるのではと心配していませんか?
日経ヘルス編集部の調査では約8割の人が「気になるが生活に支障はない」と答えており、多くの人はやり過ごすことができる程度のつらさで済んでいるようです。しかし、生活に支障があるほどの症状がある場合は、専門家の適切な治療も必要です。我慢せずに早く治療を受けましょう。
●血糖のコントロールと目の関係
●魅力的な女性は食べ物から美しくなる~シミのない肌を目指す~
●魅力的な女性は食べ物から~荒れない肌を目指す~
●魅力的な女性は食べ物から美しくなる~代謝を高める食事をする~
●風土と伝統で造られる日本酒の魅力
●これをおさえれば好みの日本酒と出会える!日本酒の選び方
●管理栄養士が伝授!日本酒の効果をいかして楽しむ方法
●アラフィフ女性はなぜ痩せにくい?ダイエットの第1歩とは?
2020年8月26日
更年期は女性ホルモンが徐々に減る時期
更年期とは閉経を挟んだ前後10年間のことをいいます。この時期は徐々に卵巣機能が衰え、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が減っていきます。女性ホルモンは「守りのホルモン」と呼ばれており、無事に妊娠・出産できるよう、抵抗力のある体づくりに役立つもので、20~30代にホルモン分泌のピークを迎えます。40代~50代で2種類の女性ホルモンのうちエストロゲンの分泌量が減少します。
更年期では、今までホルモンによって抑えられていた不調が表面化してしまうのです。また、肌や髪の潤いが弱まり、シミ、しわ、白髪が増えるなど、見た目にも変化を感じ始めます。
更年期では、今までホルモンによって抑えられていた不調が表面化してしまうのです。また、肌や髪の潤いが弱まり、シミ、しわ、白髪が増えるなど、見た目にも変化を感じ始めます。
更年期障害の症状はその人の弱点が現れる
更年期に一番多い症状は自律神経の乱れによるものと言われています。手足に深刻な冷えを感じたり、顔だけほてって異常な量の汗をかく、動悸やめまいがする、といった不調が現れます。仕事や生活に支障が出るほどの症状を「更年期障害」と呼んでいます。
症状は、その人の体質的・生活習慣的な弱点が現れるようです。
例えば、糖尿病家系なら血糖値に、高血圧家系なら血圧に支障が出る可能性がある、ということになります。そして「食事」「運動」「睡眠」といった生活習慣は、いかがでしょうか?若い頃は少しくらい無理をしてもなんとかなったかもしれませんが、更年期になると生活習慣の乱れが原因となり、更なる不調を招くリスクが高くなります。
例えば、糖尿病家系なら血糖値に、高血圧家系なら血圧に支障が出る可能性がある、ということになります。そして「食事」「運動」「睡眠」といった生活習慣は、いかがでしょうか?若い頃は少しくらい無理をしてもなんとかなったかもしれませんが、更年期になると生活習慣の乱れが原因となり、更なる不調を招くリスクが高くなります。
不調緩和の食材・栄養素
不調緩和のための食事では、女性ホルモンの働きを支える栄養素を積極的に摂りましょう。次の4つの食材には、更年期の体調コントロールによい栄養素が含まれています。
①大豆製品
更年期症状の緩和に効果的なイソフラボン、骨を丈夫にするビタミンKが含まれている
②小松菜
皮膚や粘膜を健康に守るβ-カロテン、骨粗鬆症予防に欠かせないカルシウム、美肌に効果的なビタミンCが含まれている
③茸類
カルシウムの吸収率を高めるビタミンDが含まれている
④鯖
脳の発達に有効なDHA、血液をさらさらにするEPA、貧血の予防と改善に役立つ鉄を多く含まれている
①大豆製品
更年期症状の緩和に効果的なイソフラボン、骨を丈夫にするビタミンKが含まれている
②小松菜
皮膚や粘膜を健康に守るβ-カロテン、骨粗鬆症予防に欠かせないカルシウム、美肌に効果的なビタミンCが含まれている
③茸類
カルシウムの吸収率を高めるビタミンDが含まれている
④鯖
脳の発達に有効なDHA、血液をさらさらにするEPA、貧血の予防と改善に役立つ鉄を多く含まれている
多くの人は「やり過ごせる程度のつらさ」
更年期になったら誰もが不調に悩まされるのではと心配していませんか?
日経ヘルス編集部の調査では約8割の人が「気になるが生活に支障はない」と答えており、多くの人はやり過ごすことができる程度のつらさで済んでいるようです。しかし、生活に支障があるほどの症状がある場合は、専門家の適切な治療も必要です。我慢せずに早く治療を受けましょう。
更年期世代は家族間のストレスを抱えやすく、また仕事をしていれば職場での責任も重くなっている年代でもあります。
女性ホルモンが急激するという変化によって体や心に余裕がなくなっているところに、家庭や仕事などの負荷が加わり、無理を重ね、症状を悪化させてしまうのです。時には楽天的に考えてみたり、好きなこと・趣味に没頭する時間を作るなど、ストレス発散をこころがけましょう。
女性ホルモンが急激するという変化によって体や心に余裕がなくなっているところに、家庭や仕事などの負荷が加わり、無理を重ね、症状を悪化させてしまうのです。時には楽天的に考えてみたり、好きなこと・趣味に没頭する時間を作るなど、ストレス発散をこころがけましょう。
更年期との付き合いながらのダイエットでは無理は禁物です。とくに体への負荷が大きすぎる〇〇制限ダイエットや激しい運動、偏った食事のダイエットは向いていません。急激な変化を求めるより、生活習慣のバランスを整えることに注目するほうが賢明です。自分の体と心と向き合いながら、心地よいことを楽しく取り組んでいきましょう。
参考文献
- 更年期障害,厚生労働省e-ヘルスネット, (2020.8.7閲覧)
- 黒住紗織・佐田節子「女性ホルモンの教科書」日経BP社(2016)
- 対馬ルリ子「プレ更年期1年生」つちや書店(2019)
白井由紀執筆コラム
●魅力的な女性は食べ物から美しくなる~シミのない肌を目指す~
●魅力的な女性は食べ物から~荒れない肌を目指す~
●魅力的な女性は食べ物から美しくなる~代謝を高める食事をする~
●風土と伝統で造られる日本酒の魅力
●これをおさえれば好みの日本酒と出会える!日本酒の選び方
●管理栄養士が伝授!日本酒の効果をいかして楽しむ方法
●アラフィフ女性はなぜ痩せにくい?ダイエットの第1歩とは?