3児のママ栄養士が伝える!幼児食の3ステップ②/中田恵理
前回の担当したコラムでは、幼児食のステップ①として1歳~1歳半幼児食のことをお伝えしました。
今回は、ステップ②として1歳半~2歳の時期についてまとめていきます。現在、幼児期に該当する子どもが3人いる母として、経験したこと、これから経験することも含めてお伝えします。
ステップ①の1歳~1歳半の時期は、初めての味を体験しながら、家族と楽しく食事をとることが大切とお伝えしました。今回のステップ②1歳半~2歳の時期は、奥歯が生えそろい噛む力がアップしていきます。また、好奇心旺盛な時期でもあり、食事と遊びのメリハリを付けることが大切な時期です。
1日の食事は、3回にプラスしておやつ(補食)を1~2回取り入れましょう。
まずは、遊びと食事のメリハリを付けることが大切です。
例えば、「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをすることで食事の始まりと終わりを伝えることや、食事に集中するために「おもちゃを片づけてから食事する」などして、食事に集中できる環境作りをすることが大切です。
新しい食材にチャレンジできる年齢になりますが、2歳くらいになると好き嫌い、嗜好の変化を感じるお子さんがいると思われます。自我の芽生えで、「自分で何でもやる!」という思いが強くなっていく時期です。前にも述べましたが、心の成長としては、とても大切な時期です。
ご自身の経験でも、年齢が上がるにつれて食べられるようになった食材はありませんか?
幼児期の食事は、日々大変だと重々感じておりますが、未来に視点を向けて少しでも日々の葛藤が軽減できることを願っています。
前回もお伝えしましたが、幼児期は、ステップを踏んで大人の食事へ移行していきます。
食の悩みは、尽きないお母さんが多いと思いますが、1日3食、家族と一緒にコミュニケーションしながら食事をすることが大切と考えています。食べる意欲、みんなで食べる楽しさを育ててほしいです。
次回はステップ③3~5歳向けの幼児食についてまとめていきます。
2020年9月 2日
今回は、ステップ②として1歳半~2歳の時期についてまとめていきます。現在、幼児期に該当する子どもが3人いる母として、経験したこと、これから経験することも含めてお伝えします。
幼児期とは、満1歳から就学前の時期を言います。ただ、同じ幼児と言っても、1歳と5歳では味覚、消化機能の発達、歯の生え具合に違いがあります。また、心も身体も成長していく大切な時期ですので、3ステップを経て大人の食事に進めていきます。
幼児食ステップ②1歳半~2歳
ステップ①の1歳~1歳半の時期は、初めての味を体験しながら、家族と楽しく食事をとることが大切とお伝えしました。今回のステップ②1歳半~2歳の時期は、奥歯が生えそろい噛む力がアップしていきます。また、好奇心旺盛な時期でもあり、食事と遊びのメリハリを付けることが大切な時期です。
1日の食事は、3回にプラスしておやつ(補食)を1~2回取り入れましょう。
好奇心旺盛な時期と向き合う
体も良く動くようになり、活動も多くなり、自我が芽生え始めるのが、1歳半~2歳です。
周囲のモノや人に興味を持つため、遊び食べする機会が多くなるかもしれません。その行動は2歳代にピークを迎え、3歳になると落ち着いてくると言われています。お母さんは、その行動に日々頭を悩ませていると思いますが、成長の過程の一部と捉えて向き合っていきたいですね。
周囲のモノや人に興味を持つため、遊び食べする機会が多くなるかもしれません。その行動は2歳代にピークを迎え、3歳になると落ち着いてくると言われています。お母さんは、その行動に日々頭を悩ませていると思いますが、成長の過程の一部と捉えて向き合っていきたいですね。
まずは、遊びと食事のメリハリを付けることが大切です。
例えば、「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをすることで食事の始まりと終わりを伝えることや、食事に集中するために「おもちゃを片づけてから食事する」などして、食事に集中できる環境作りをすることが大切です。
食事が刺激となる時期
2歳代までは、脳の神経細胞が発達している段階のため、発達の変化が大きい時期です。子どもの様子を見ながら新しい食材にチャレンジしていくと良いでしょう。その際は、アレルギーに注意すること、離乳食期と同様に新しい食材を試すときは、万が一のことを考え、医療機関が開いている時間におこなうことをオススメします。
弾力のある食材、生の野菜などは、まだ食べにくく、苦手な時期でもあります。初めてチャレンジした食材が食べられなかったとしても、チャレンジできたことを褒めてあげると良いでしょう。もし、その食材が苦手そうであれば、噛む力、飲み込む力が発達途中であると受け入れると良いでしょう。
兄弟児がいる場合、どの子に合わせるか難しいところだと思われます。私のの経験談となりますが、第一子に野菜の大きさ、茹で加減を合わせたことで、第二子は歯の生え方がゆっくりであったため、咀嚼が苦手なものがあります。
冒頭でお伝えしたように幼児期は満1歳から就学前を示しますので、兄弟間で野菜の硬さ、大きさなどは考えてあげられると良いと感じております。キッチンばさみなどで、細かくカットしてあげるなどして、食べやすさの視点で少しでも工夫ができると良いと思います。
兄弟児がいる場合、どの子に合わせるか難しいところだと思われます。私のの経験談となりますが、第一子に野菜の大きさ、茹で加減を合わせたことで、第二子は歯の生え方がゆっくりであったため、咀嚼が苦手なものがあります。
冒頭でお伝えしたように幼児期は満1歳から就学前を示しますので、兄弟間で野菜の硬さ、大きさなどは考えてあげられると良いと感じております。キッチンばさみなどで、細かくカットしてあげるなどして、食べやすさの視点で少しでも工夫ができると良いと思います。
好き嫌いとどのように付き合っていくか
新しい食材にチャレンジできる年齢になりますが、2歳くらいになると好き嫌い、嗜好の変化を感じるお子さんがいると思われます。自我の芽生えで、「自分で何でもやる!」という思いが強くなっていく時期です。前にも述べましたが、心の成長としては、とても大切な時期です。
自我の芽生えから好き嫌いの登場
好き嫌いの悩みを抱えるお母さんは多いと思います。
好き嫌いは、不快な経験をするとその食材を見ただけで「嫌い」と判断してしまうこともあります。これは、言葉がけなどの環境が原因で好き嫌いが現れるケースがあります。ある研究では、幼児期のときに嫌いだったものは、年齢を重ねると過去に嫌いだったモノが好きになっていくというデータがあります。
好き嫌いは、不快な経験をするとその食材を見ただけで「嫌い」と判断してしまうこともあります。これは、言葉がけなどの環境が原因で好き嫌いが現れるケースがあります。ある研究では、幼児期のときに嫌いだったものは、年齢を重ねると過去に嫌いだったモノが好きになっていくというデータがあります。
ご自身の経験でも、年齢が上がるにつれて食べられるようになった食材はありませんか?
幼児期の食事は、日々大変だと重々感じておりますが、未来に視点を向けて少しでも日々の葛藤が軽減できることを願っています。
前回もお伝えしましたが、幼児期は、ステップを踏んで大人の食事へ移行していきます。
食の悩みは、尽きないお母さんが多いと思いますが、1日3食、家族と一緒にコミュニケーションしながら食事をすることが大切と考えています。食べる意欲、みんなで食べる楽しさを育ててほしいです。
次回はステップ③3~5歳向けの幼児食についてまとめていきます。
参考文献
- 藤原 正光・番場 梨彩「子どもの嫌いな食物と克服への支援 ─大学生の幼児期の回想による調査研究─」 文教大学教育学部 教育学部紀要 第48 集(2014)
- 小池澄子「いちばんやさしい きほんの幼児食 離乳食卒業から5歳までの子どもごはん完全版」成美堂出版(2019)
- とけいじ千絵「毎日ごはんで、心・からだ・味覚の発達を促す 子どもの味覚の育て方」株式会社日東書院本社(2019)
- 川口由美子「1週間分作りおき!フリージング幼児食1歳半~5歳」株式会社大泉書店(2020)
中田恵理執筆コラム
- “年末年始で差をつける”アスリートの過ごし方
- ジュニアアスリートの保護者・指導者必見!食事について
- 高校生のアスリートの保護者・指導者必見 食事の基本
- 大学生のアスリート必見 食事の基本・未来を見据えた考え方
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