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  1. 大人ごはんの取り分けで頑張りすぎない離乳食を/若林由香里

大人ごはんの取り分けで頑張りすぎない離乳食を/若林由香里

「食べたもので心と体はつくられる」
わかっていても、日々の仕事や家事の忙しさ、慣れない育児で離乳食作りが負担になっていませんか?子どものことに一生懸命で、親の食事がおろそかになり、食事全体が手抜きになっていませんか?

食を丁寧に考えるということは、自分自身を丁寧に扱うことと同じことです。離乳食のスタートをきっかけに、家族みんなのご飯について考えてみませんか?

 

大人のご飯を見直してみよう

2020.10.07_コラム画像①.jpg
まずは、ご飯と汁物を揃えてみましょう。おかずはお惣菜や冷凍食品を活用しても、ご飯からお粥を作り、汁物の具材から野菜を取り分けることができるので、離乳食を別々に作らずにすみます
 
さらに食事の栄養素のバランスを整えよう と考えるなら、三色食品群を参考にして
  • 黄色(穀類、芋類、油脂類など)
  • 赤色(肉、魚、卵、大豆・大豆製品、乳・乳製品など)
  • 緑色(野菜、果物、海藻類、きのこ類など)
の3つのグループのものを1回の食卓にそれぞれ1品ずつ揃えていただくと健康的な食事に近づきます。


 

おとなごはん取り分け離乳食のコツ

2020.10.07_コラム画像②.jpg
まず、赤ちゃんの目線で食材を選ぶことが前提です。
 
  • 汁物や煮物系の料理の登場回数を増やす(一度に多めに作ると、汁ごとストックできる)
  • 赤ちゃんが食べたことがない食材は、取り分けてから入れる
  • 大人のものより軟らかく煮る
  • 味付けする前に取り分け、赤ちゃんの発達段階に合わせた形態にする(すりつぶす、刻むなど)
 
子どもには好き嫌いなく何でも食べてほしいと願う親は多いと思います。
離乳食では、おもに次の3つの重要な役割があります。
  1. 食べ物の味や香りを経験し味の学習をする
  2. 食べることは楽しいことを体験する
  3. 和食などの食文化を自然と学ぶ
つまり、大人の食事が偏っていると、子どもの食事もその影響を受けてしまいます


離乳食は、特別に作らなくてはいけないものではありません。一生懸命作っても、赤ちゃんがあまり食べずに落ち込んでしまったり、作ることがストレスになってしまうことで、大人が精神的にストレスを感じ、またそれを敏感に感じる赤ちゃんがストレスを感じ、と悪循環になってしまうこともあるかもしれません。
 
取り分けが難しい時は、ベビーフードを上手に活用しましょう。
赤ちゃんと一緒の食事ができるようになるまで、長いようであっという間です。お料理が得意、不得意、時間がないなど様々あると思います。ご飯の時間が憂鬱ではなく、一緒に食べられるって楽しいねという離乳食生活ができますように。

 
 
当協会では、おひとりおひとりに合わせたご提案やサポートを行っております。食の悩みは管理栄養士にぜひご相談くださいませ。
 
 
担当管理栄養士:若林由香里



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2020年10月 7日

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