スープで旅するgo to世界旅行~ヨーロッパ編~/木村みえこ
世界的にコロナウイルスが蔓延して、誰も想像していなかった生活が続いていますね。Go Toトラベルキャンペーンを利用して旅行にも行きやすくなりましたが、まだまだ油断できない状況が続いています。
日本では「ロシア料理といえばボルシチ」というほど、よく知られている料理ですね。ボルシチは、もともとはウクライナの家庭料理だしたが、18世紀にはロシアをはじめ周辺の地域でも広く食べられるようになりました。
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2020年11月 4日
朝晩と昼の気温差が大きくなり、少しずつ冬の気配も感じられ、温泉が恋しい季節になってきました。寒くなってきた季節の変わり目こそ具がたっぷり入ったスープでからだを温めて風邪をひかないように気を付けたいですね。
3回目の今回は、ヨーロッパのスープを通じて皆様を疑似旅行へと誘いたいと思います。食事を作る際にヒントにしていただけると嬉しいです。
それでは、楽しんでくださいね。
ロシア料理といえばピンクの野菜を使った「ボルシチ」
日本では「ロシア料理といえばボルシチ」というほど、よく知られている料理ですね。ボルシチは、もともとはウクライナの家庭料理だしたが、18世紀にはロシアをはじめ周辺の地域でも広く食べられるようになりました。
日本のお雑煮のように、地域によって具材や作り方が異なります。例えば、肉を入れたり入れなかったり、何の肉を使うのか、ビーツを炒めるのか茹でるのか、どんな野菜を入れるのかなど、色々な違いがあるそうです。
そんなボルシチに欠かせないのが、食べる輸血といわれるほど鮮やかな赤紫色の野菜ビーツです。このビーツが入ることできれいな色のスープができるのですね。
家庭では肉や野菜を炒めて固形スープの素などで煮込むと簡単にできますので、好きな野菜や、季節の野菜を入れて飽きずに食べることができます。そしてもう一つボルシチに欠かせないのがサワークリーム。手に入らないときは水切りヨーグルトに生クリームを加えたもので代用できます。
寒くなる季節に、ぜひ試してみてください。
ドイツの定番スープ じゃがいもで作る「カートッフェルズッペ」
寒いドイツの保存食としてソーセージやベーコン、ハムが有名ですが、これらの食材を具材にすると、コクが出ておいしくなります。他には玉ねぎやキャベツ、にんじんなど好みの野菜を一緒に炒めて、じゃがいもは潰しながら煮込んでいくと、トロミが出てきます。そこへ生クリームを混ぜ合わせます。
トロミがついて冷めにくいこのスープは、寒い日にはレストランで注文する人が後を絶たないというくらい人気なのだそう。特別な材料を使わなくても家庭でも簡単にできるので、おすすめです。
フランスといえば「ブイヤベース」
地元で採れた魚介類を香味野菜と一緒にコトコト煮込んで作ります。秋に花を咲かせるアヤメ科の花のメシベを乾燥させたスパイス「サフラン」の香りがたまりません。また、古くから薬用として使われており、血行をよくし冷え性や、生理痛や月経不順、更年期障害にもよいとされていました。
特に女性は冬になると冷え性がひどくなり、体調を崩すことも多くなりますので、寒い季節にはからだを温めるスープを食べたいですね。
三回にわたり、世界のスープについてご紹介しました。
日本の「御御御付(お味噌汁)のように、各国の風土や食材を活かしたスープがあります。これからの季節は乾燥と寒さが一段と厳しくなります。今回の世界のスープ特集をヒントに、お住まいの地域のお味噌、ダシ、野菜、魚介類などの特産物を活かして、食べて体を温め乗り越えていきましょう。
担当管理栄養士:木村みえこ
日本の「御御御付(お味噌汁)のように、各国の風土や食材を活かしたスープがあります。これからの季節は乾燥と寒さが一段と厳しくなります。今回の世界のスープ特集をヒントに、お住まいの地域のお味噌、ダシ、野菜、魚介類などの特産物を活かして、食べて体を温め乗り越えていきましょう。
担当管理栄養士:木村みえこ
参考文献
- 三城円「食べながらやせるすごい方法」サンマーク出版(2019)
- 荻野恭子「世界の味をおうちで楽しむ旅するスープ」ナツメ社(2019)
- 沼野恭子「世界を食べよう!東京外国語大学の世界料理」東京外国語大学出版会(2018)
- 吉川信 佐藤弘 「東洋医学の基本講座」成美堂出版(2016)
木村みえこ執筆コラム
●管理栄養士が実践する!腸内環境の整える方法●アラフィフ管理栄養士が実践する!二十四節気に学ぶ食べ方①
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