薬膳のプロが教える!心がザワついた時に食べたい薬膳食材3選/相川朋世
新しい1年が始まる4月まで、あと2ヶ月となりました。入学、入社、転職などわくわく感もありますが、不安もありますよね。また、まだいろいろと生活が制限される中で、心が疲れてしまっている人もいるかもしれません。
ハスの実には「養心安神」といい、心のケアをして心身不安を解消する働きがあります。中華食材として乾燥したものが売っています。あらかじめ水に漬けておき、お味噌汁や鍋に入れたり、ごはんと一緒に炊いて食べることができます。また、最近ではシロップ漬けになったものがあるので、疲れやストレスを感じるときにそのまま食べることができます。
薬膳食材として有名ななつめも、心のケアをする薬膳食材の一つです。心身の疲れを回復して気と血を補うとともに、不眠を解消する働きもあります。
乾燥したものをそのまま食べたり、ちぎってお湯を入れるとほんのり甘いなつめ茶になります。「1日3個食べると年をとらない」と言われ、老化防止の食材としても有名です。普段から食べていると疲れ知らずになれるかもしれません。
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2022年2月 2日
今回のコラムでは、不安でザワザワした心を落ち着かせる薬膳食材を紹介します。
心がざわめく原因
その働きが低下すると、不安感やくよくよと思い悩む、無気力になってしまいます。また、睡眠にも関わり、眠るのに時間がかかったり、悪夢をよく見るということが起こります。
慢性的なストレスは心の働きを弱めてしまいます。
国際中医薬膳師が推奨する!心を落ち着かせる薬膳食材3選
●ハスの実
ハスの実には「養心安神」といい、心のケアをして心身不安を解消する働きがあります。中華食材として乾燥したものが売っています。あらかじめ水に漬けておき、お味噌汁や鍋に入れたり、ごはんと一緒に炊いて食べることができます。また、最近ではシロップ漬けになったものがあるので、疲れやストレスを感じるときにそのまま食べることができます。
●なつめ
薬膳食材として有名ななつめも、心のケアをする薬膳食材の一つです。心身の疲れを回復して気と血を補うとともに、不眠を解消する働きもあります。
乾燥したものをそのまま食べたり、ちぎってお湯を入れるとほんのり甘いなつめ茶になります。「1日3個食べると年をとらない」と言われ、老化防止の食材としても有名です。普段から食べていると疲れ知らずになれるかもしれません。
●牡蠣
牡蠣にも「養心安神」の効果があります。漢方薬では牡蠣の殻が砕かれたものが不眠・精神安定の生薬とも使われ、身にも十分な効果があり、心を穏やかにしてくれます。また、ヨーロッパでも「海のミルク」といわれ、ビタミンB12や鉄、味覚に栄養する亜鉛なども含まれています。老化にかかわる腎のケアもしてくれるので、老化防止や更年期で不調の方にもオススメです。
ほかにシジミなどの貝類も同様の効果があるので、シジミ汁や酒蒸しにして食べるのもいいです。シジミは牡蠣と同様の栄養その他、アミノ酸の一種で成長ホルモンの分泌を促す「オルニチン」も含まれており、疲労回復や睡眠の質を改善させる働きがあります。缶詰や冷凍のものを料理に取り入れていてはいかがでしょうか。
ほかにシジミなどの貝類も同様の効果があるので、シジミ汁や酒蒸しにして食べるのもいいです。シジミは牡蠣と同様の栄養その他、アミノ酸の一種で成長ホルモンの分泌を促す「オルニチン」も含まれており、疲労回復や睡眠の質を改善させる働きがあります。缶詰や冷凍のものを料理に取り入れていてはいかがでしょうか。
まだまだ自粛生活が続きそうです。しかし、春は何か始めたくなる季節です。その気持ちを抑えず、心と身体をケアして存分に楽しめるように、食事で身体をケアしましょう。オススメした食材以外にブドウ、ハチミツ、ココナッツ、牛乳、ゆり根、ハツなども心を落ちつかせてくれます。心が落ち着くと、よく眠れて身体の調子も整っていきます。
自分に合ったものがわからないときは、当協会パーソナル管理栄養士にお気軽にご相談してくださいね。
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