冷え症は食事で改善!おすすめの栄養素とは?/小園幸
こんにちは。管理栄養士の小園幸です。あっという間に秋が過ぎ、寒い冬が近づいてきましたね。
この時期になると女性の場合、特に気になるのが体の冷え。あなたは手足など、末端の冷えや全身の冷えで悩んでいませんか?実は体が冷えると便秘やむくみ、肩こりといった様々な不調が起こります。
今回は、冷え症を食事で改善する方法についてお伝えしていきます。
「冷え」とは?
しかし、栄養素が必要な分摂れていないと全身の細胞に運ぶことができなくなり、老廃物も蓄積するためエネルギー代謝や新陳代謝などが低下します。エネルギーをうまく作り出せないことで血液循環が悪くなり、体の冷えを感じるようになるのです。
●症状
冷え症の原因は血行不良、ホルモンバランスの乱れ、服装、ストレスなど様々です。そしてこれらの原因から末端の冷えや肩こり、肌荒れ、むくみ、便秘などが起こるようになります。
冷え性改善!おすすめの栄養素
冷え性対策のために摂った方が良い栄養素を3つご紹介します。
●たんぱく質
たんぱく質は、筋肉や内臓など身体を構成する材料です。また、エネルギー代謝に欠かせない酵素をつくる働きがあり、体内に蓄えることができないため毎日摂ることが必要です。
糖質や脂質は摂りすぎると中性脂肪として蓄えられますが、たんぱく質は余分なものが尿として排出されます。たんぱく質は肉や魚、大豆製品、卵に多く含まれています。できる限り毎食取り入れましょう。
●ビタミンB群
ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、ナイアシン、葉酸、B6、B12、パントテン酸です。おもにエネルギー代謝の補酵素として働き、代謝を円滑に行わせる潤滑油のような働きをしています。不足すると、うまくエネルギーにならないため疲れやすくなったり、冷えや便秘、口内炎や口角炎、貧血などの症状につながります。
ビタミンB群は玄米、豚肉や魚介類、大豆製品、うなぎ、レバーなど植物性から動物性の食品に幅広く含まれています。
ビタミンB群は玄米、豚肉や魚介類、大豆製品、うなぎ、レバーなど植物性から動物性の食品に幅広く含まれています。
●ビタミンE
「若返りビタミン」と言われる栄養素です。血行を良くして体を温めるため、冷え症改善効果があります。また、抗酸化作用があり、女性ホルモンの生成を助けるため女性にとっては嬉しい栄養素です。
ビタミンEはアーモンドやかぼちゃ、パプリカなどに多く含まれます。ビタミンEは脂溶性ビタミンですので、油と一緒に調理すると吸収率が高まります。
冷え症が気になる場合は、是非これらの栄養素を積極的に摂ってみてくださいね。体の冷えを改善して、様々な不調を改善していきましょう。
担当パーソナル管理栄養士:小園幸
担当パーソナル管理栄養士:小園幸
参考文献
- 牧野直子「世界一やさしい!栄養素図鑑」新星出版(2016)
- 健康長寿ネット,(2022.11.14閲覧)