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  1. アラフォー管理栄養士が教える自分軸の整え方~食環境編~/大竹友里恵

アラフォー管理栄養士が教える自分軸の整え方~食環境編~/大竹友里恵

 
今回は、食べる環境について掘り下げます。
食環境を整えることは食事の満足感にもつながり、食べすぎを防いだり、食欲がない時には食欲が増したり、疲労感の軽減、ストレスケアにも繋がることをご存じでしょうか。
 
ぜひ、食環境にも目を向けるきっかけにして頂けたら幸いです。
 
 

食べることは楽しいこと!楽しく食べる環境を整えよう

20230823_コラム画像①.jpg
楽しく食べるにはどのような工夫をするといいでしょうか。いくつかご紹介します。

 
●食卓の彩りを工夫してみる
古くから日本に伝わる和食の基本「青黄赤白黒」の色は、食事の内容が整うだけでなく、気持ちを落ち着かせたり(寒色)、食欲がないときには食欲を増したり(暖色)、視覚的にも効果があります。

食材の色で取り入れるのはもちろん、器やランチマットなどで色を取り入れてみるのも手軽でお勧めの方法です。

 
 
●好きな雰囲気・場所を見つけてみる
食欲やおいしさ、楽しさは、食べる環境と関係があるという研究報告があります。
 
カフェでかかっているようなお気に入りの音楽を聴きながら、自然の音がするところで…など、どのような場所で食べると心地いいかイメージはありますか。実は、飲食店はお店の雰囲気づくり、提供するサービス、ターゲットなどによって照明の明るさが異なります。
もし落ち着いて食事ができない時には、一人でゆっくりできるお店をみつけたり、お弁当を公園に持って行って食べたり、人気のあるところで食べるのもいいかもしれません。
 
 

誰かと一緒に食べること(共食)のメリット

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孤食が少なく共食が多い人は、たくさんのメリットがあります。
 
疲労感や不調が少なく心身の健康状態がよいこと、規則正しい生活が送れていること、健康的な食生活を送れること等が日本人対象の研究で報告されています。一人で味気ない時は誰かと食べてみる。最近は、コミュニティカフェなども増えてきています。
 
お気に入りの場所をいくつか見つけて、その時の気分で変えてみるのもいいですね。


 

「どのように食べるか」も大切

20230823_コラム画像③.jpg
時間がないからと、ついスマホを見ながら…など、ながら食べをしていたり、家族やお子さんのことに追われて早食い、何を食べたか思い出せない、そんな経験はありませんか。

ながら食べは早食いにつながり、早食いの習慣がある人ほど肥満度が高いという研究報告もあります。また、よく噛めないため胃腸にも負担がかかります。ストレスケアにもなる、別名ハッピーホルモンと呼ばれている、気持ちを落ち着かせる働きのあるセロトニンは咀嚼をすることで活性化されます。

それでは、ゆっくりよく噛んで食べられる環境とはどのように工夫したらよいでしょうか。

 
●目の前の食事に集中して食べる
ながら食べが癖になっていると初めは難しいかもしれませんが、食事に間を作ったり、普段の食べる様子を確認したりするための方法をご紹介します。
 
  • 箸置きをつかう
  • スマホは手の届かないところに置く
  • タイマーを15分かけ、時間をかけて食べる
  • 鏡を置いたり、自撮りをして食べる様子を確認する
 
 
 
いかがでしたか。

食事の内容には気を付けていても不調を感じるときは、その他に理由があるかもしれません。全て実践するのは難しくても、気になる所や出来そうなことから試してみると少しずつ変化が見えてくるかもしれません


ライフスタイルや生き方によって、食事の内容やタイミング、環境の調整のベストなバランスは一人一人違います。バランスの見直しやアドバイス等はぜひ、管理栄養士に1度ご相談ください。

次回は食事のタイミング、時間についてお伝えします。


担当管理栄養士:大竹友里恵
 
 
 
参考文献
  • 杉田正明 片野秀樹「休養学基礎 一疲労を防ぐ!健康指導に活かす」メディカ出版(2021)
  • 大山牧子「子どもの偏食外来 いつもの小児科外来や健診で役立つヒント」診断と治療社(2023)
  • 佐々木敏「データ栄養学のすすめ」女子栄養大学出版部(2018)
  • 三城円「1週間で体が変わる 食べながらやせるすごい方法」サンマーク出版(2019)
  • 食育の推進に役立つエビデンス,農林水産省,(2023.8.9閲覧)
  • みんなの食育 世代・ライフスタイル別トピックス,農林水産省,ゆっくり食べる:農林水産省(2023.8.9閲覧)
  • eヘルスネット,厚生労働省,セロトニン | e-ヘルスネット(2023.8.9閲覧)
 




大竹友里恵執筆コラム


2023年8月23日

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