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  1. ダウン症児の食事のヒント~親が知っておきたい食卓での役割と行動~/大竹友里恵

ダウン症児の食事のヒント~親が知っておきたい食卓での役割と行動~/大竹友里恵

前回は、ダウン症児の好き嫌い対策について書きました。今回は「食卓での親子の役割」と「心がけること」についてお伝えします。

ダウン症のあるお子さんの食事について色々な悩みをお聞きしますし、筆者も子どもが小さい頃の苦い思いがあります。躓く前に心がけるポイントを知っておくと、ハードルが1つ減るかもしれないことをまとめました。

 

食卓での親の3つの大切な役割とは

20240731_コラム画像①.jpg
「食卓での親の役割」について聞いたことはありますか?こどもの偏食外来(参考文献)では、以下のように紹介されています。
 
  1. 子どもが食べることを楽しいと感じるようになるためには、家族が楽しく健康的な食事をすることが基本
  2. 親の仕事は、「いつ」「どこで」「何を」を決めること
  3. 親の仕事は、親が与えたものを、「食べるかどうか」「どのくらい食べるか」を子どもが判断できるように信頼すること

親の食卓での役割は、楽しく健康的な食事の選択と環境を準備するところまで。その後の判断は子どもです。これらが上手くいかなくなると、具体的にどのような悩みに繋がるのでしょうか。
 

強制を避けて楽しい食卓を作りを

20240731_コラム画像②.jpg


食事に関する悩みをまとめました。
 
●親子ともイライラしてしまう
お子さんが食べない、飲まない時に、泣いたり顔を背けているのに「食べてほしい」と強制してしまったり、動画を見せながら食べさせていませんか。親子で食事の時間が苦痛になったり、負のスパイラルになることがあります。

2~3日、1週間に1度でもご家族は食卓について、一緒に楽しく食事をできているか、一度振り返ってみましょう。

 
●強制になってしまう
意外と思われがちですが、一口食べよう、何で食べないの、という言葉や、食べるかどうかじっと見ている態度、お子さんが食べないと分かっている物を目の前に大量に置くことも、実は強制になります。保護者は心配するが故の行動ですが、お子さんが食卓につかなくなったり、気を逸らさないと食べなくなったり、家族の食べ方を学ぶ機会から遠ざかることもあります。

 
 

お子さんが食べない時の対策3つ
 

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これらの悩みに対する対策をまとめました。
 
その1 親と子どもの役割をはっきりしよう
親の食卓での役割は「いつ」「どこで」「何を」を決めるところまで
例えば、「朝7時に」「食べるもの以外置いていない食卓で家族と」「子どもの発達に合わせた、食べやすい食事を出す」という具合です。

役割を超えてしまうのは、食卓についたお子さんが、親が準備した食事の中で、何をどれだけ食べるのか親がコントロールする事。反対に、子どもに家族の献立を決めさせたり、出されたものを食べず、それ以外のものを親に要求することも子どもが境界を超える為、NGです。

 
その2 一切の強制をやめよう
まずは、普段の声かけや態度が強制になっていないか、気づくことから始めましょう。参考文献にあるパンフレットを参考にすると、気づきがあるかもしれません。お子さんの好ましい行動を増やす作戦など、困った時の対策も具体例がいくつかあり、漫画で読むことが出来ます。

 
その3 親が楽しく食事をする環境にしよう
目標は、子どもが食べることを楽しいと感じられるようになること。そのためには、家族が楽しく健康的な食事をすることが大切です。お子さんに食べさせなきゃ、と一生懸命になりがちな時は、外で食べたり、ママや家族が好きなものを買ってきて食べるのもお勧めです。

 

まとめ

いかがでしたか。ダウン症児の食事に関する悩みは多岐にわたりますが、今回は心構えについてまとめました。知っておくことで心構えができて、改善に繋がる一歩になれば幸いです。強制に気付くこと、やめること、親子の役割を知り、その中で子どもの選ぶ力を信頼することは、子どもが食べるのを楽しいと感じられることに繋がっていきます。食事が楽しい時間になるように応援しています。


執筆・監修 管理栄養士:大竹友里恵


 
 
参考文献
  • 大山牧子「こどもの偏食外来」診断と治療社(2023)
  • ジル・ラプレイ,トレーシーマーケット「『自分で食べる!」が食べる力を育てる』株式会社原書房(2019)
  • 山口健太「食べられない子どもに、家族はどのように対応するのがよいのか」小児科診療769-773(2024)
  • 偏食外来パンフレットまんが編, 神奈川県小児保健協会(2024.7.10閲覧)


大竹友里恵執筆コラム


 
2024年7月31日

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