ストレスフルな管理職こそ必要!健康を維持するための食生活のポイント/香取美江
現代社会において、アラフィフ世代の管理職は仕事のストレスや長時間の労働により、健康を損なうリスクが高まっています。部下の育成やプロジェクトのマネジメント、さらには上司からの期待に応えなければならないという重圧などにより自身の健康を維持することが難しくなっています。長時間の労働、ストレス、食生活の乱れが続くと、いずれ心身に深刻な影響を及ぼします。しかし、健康を犠牲にしてまで仕事に全力を注ぐわけにはいきません。
では、どのようにして、仕事のパフォーマンスを維持しつつ、健康も守ることができるのでしょうか。
では、どのようにして、仕事のパフォーマンスを維持しつつ、健康も守ることができるのでしょうか。
忙しさに流されない!体調管理を後回しにしないマインドセット

まず重要なのは、健康を最優先に考えるマインドを持つことです。忙しい日々の中で、つい「後回し」にしがちな自分の体調管理ですが、仕事が忙しくても、自分が健康でなければ、部下を引っ張る力も、会社のために尽力するエネルギーもなくなってしまいます。健康があってこその仕事です。「今、仕事を終わらせて体調を崩してしまったら、その後どうなるだろう?」と考え、自分の健康を守ることを第一に考える意識を持ちましょう。
健康管理のための食選択とは?
●食事の組み合わせについて
健康的な食生活を送るためには、食事のバランスが重要です。主食、主菜、副菜を意識した食事を心がけることで、必要な栄養素を効率よく摂取できます。具体的には、以下のような食材を組み合わせることが推奨されます。
- 主食: 米、パン、麺類
- 主菜: 肉、魚、大豆製品、卵
- 副菜・汁もの: 野菜、海藻、きのこ
例)昼食:白米を主食
- 主菜:鶏肉の照り焼き
- 副菜:ほうれん草のおひたし
- 汁物:みそ汁
忙しいと炭水化物が中心の食事になりがちですが、野菜が入った副菜やみそ汁を追加することで、食事の微調整を行うことができます。
●食事のタイミングについて
仕事が忙しいと、昼食を抜いたり、夕食が遅くなったりすることが多いですが、これが体調不良やストレスの原因となることがあります。特に、朝食をしっかり摂ることは、1日のエネルギーを補充し、集中力を高めるために欠かせません。
また、食事の間隔も大切です。一般的には、3食を規則正しく摂ることが推奨されていますが、間食を取り入れることで、血糖値の急激な変動を防ぎ、エネルギーを持続させることができます。
午後に会議やプレゼンがある場合は、昼食で炭水化物を控えめの軽めの間食を摂ることで、血糖値の変動を抑え、集中力を維持することもできます。残業が長引きそうな日は空腹の時間が長くなるため夕方におにぎり1つを食べておくのも良いでしょう。
まとめ
50代管理職が健康を維持するためには、食生活の見直しが不可欠です。食に意識を向け、自ら食事のコントロールができるようになることが健康的な生活を送るための鍵となります。また、定期的に健康診断などで健康チェックを行い、自身の健康状態を把握し、必要に応じで専門家からの適切なアドバイスを受けることも重要です。
次回はメンタルヘルスと食事の関係性についてお伝えしていきます。
担当管理栄養士:香取美江
参考文献
担当管理栄養士:香取美江
参考文献
- 渡辺信幸『健康の基本』講談社(2015年)
- 青木恒雄『脳を鍛えるには運動しかない』サンマーク出版(2012年)
- ヴァネッサ・ヴァルデス『自分を変える習慣力』ダイヤモンド社(2019年)
- デイビッド・アレン『時間管理術』フォレスト出版(2001年)
- 佐々木常夫『ストレスフリー超大全』ダイヤモンド社(2018年)