●陸連主催 栄養セミナー「サプリメントを考える」/三城円
私が管理栄養士になろうと思ったきっかけは、高校1年生のとき。
「食事から世界で戦える陸上選手を応援したい」と思ったからでした。
あれからン十年。
十種競技 日本記録保持者&アジア大会金メダリストの右代啓祐選手をはじめ、
筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトの食事サポートなど
陸上競技の食事サポートに携わらせていただき、本当に嬉しく思います。
現場でのサポートとともに、最新の情報のインプットも必須。
そこで、2016年度より行われている日本陸上競技連盟主催 栄養セミナーへ参加してきました。
アスリートにとってサプリメントはドーピングに関わり、
選手生命を左右するもの。
「知らなかった」
「意図的ではなかった」
といっても、その証明は非常に困難です。
とくにサプリメントは、食品に分類されるため
すべての栄養成分を表示する義務がなく、
未確認の成分が含まれることがあります(異物混入/コンタミネーション)。
とくに海外のサプリメントは、日本で認められていない成分が入っていることもあり、
スタッフ、選手自身の選択力が求められます。
とはいえ、ハードなトレーニングを行っているアスリートにとって
食事のみの栄養補給が困難なことも。
そこで陸連も、サプリメントの使用は控えましょう、というのではなく
食事をしっかり摂ることを大前提としたうえで、
何をどのくらい摂るとよいのかなどについて、
エビデンスレベルが高いものからまとめている
「日本陸連サプリメントポリシー策会議」の報告がありました。
詳細は、何かの機会で共有できればと思います。
IOC合同声明についてご興味ある方はコチラをご確認くださいませ。
IOC consensus statement: dietary supplements and the high-performance athlete
一番大切なことは、
サプリメントで完全に安全なものはない、ということ。
口に入れるものすべて、自己責任となります。
「知らなかった」で選手生命が脅かされないよう、
食事での栄養補給のアセスメントと実践を行ったうえで
本当に不足している栄養素を必要最低限のサプリメントから摂取すること。
そして、自分で判断がつかない、食事の分析が難しい、などの場合は
自分専属の管理栄養士に相談の上、公認スポーツファーマシスト※にご相談ください。
コストがかかる、目に見えにくい、などと
どうしても後回しにさされがちな食事サポートですが、
体を動かすエネルギーと体をつくる材料は食事からのみ作られています。
食事・栄養がしっかり摂れていれば、ケガの予防につながります。
トレーニング、治療同様に、自分専属の管理栄養士をつける、がスタンダートになることを願っています。
※公認スポーツファーマシストとは…?
最新のアンチ・ドーピング規制に関する知識を有する薬剤師
目的に応じた献立作成、食事栄養セミナーの実施、個別相談など、ご要望がございましたらお気軽にご相談くださいませ。
詳細はコチラをご覧くださいませ。
2019年4月29日
「食事から世界で戦える陸上選手を応援したい」と思ったからでした。
あれからン十年。
十種競技 日本記録保持者&アジア大会金メダリストの右代啓祐選手をはじめ、
筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトの食事サポートなど
陸上競技の食事サポートに携わらせていただき、本当に嬉しく思います。
アスリートサプリメントを考える
現場でのサポートとともに、最新の情報のインプットも必須。
そこで、2016年度より行われている日本陸上競技連盟主催 栄養セミナーへ参加してきました。
アスリートにとってサプリメントはドーピングに関わり、
選手生命を左右するもの。
「知らなかった」
「意図的ではなかった」
といっても、その証明は非常に困難です。
とくにサプリメントは、食品に分類されるため
すべての栄養成分を表示する義務がなく、
未確認の成分が含まれることがあります(異物混入/コンタミネーション)。
とくに海外のサプリメントは、日本で認められていない成分が入っていることもあり、
スタッフ、選手自身の選択力が求められます。
とはいえ、ハードなトレーニングを行っているアスリートにとって
食事のみの栄養補給が困難なことも。
そこで陸連も、サプリメントの使用は控えましょう、というのではなく
食事をしっかり摂ることを大前提としたうえで、
何をどのくらい摂るとよいのかなどについて、
エビデンスレベルが高いものからまとめている
「日本陸連サプリメントポリシー策会議」の報告がありました。
詳細は、何かの機会で共有できればと思います。
IOC合同声明についてご興味ある方はコチラをご確認くださいませ。
IOC consensus statement: dietary supplements and the high-performance athlete
サプリメントの位置づけは食事改善「+α」
一番大切なことは、
サプリメントで完全に安全なものはない、ということ。
口に入れるものすべて、自己責任となります。
「知らなかった」で選手生命が脅かされないよう、
食事での栄養補給のアセスメントと実践を行ったうえで
本当に不足している栄養素を必要最低限のサプリメントから摂取すること。
そして、自分で判断がつかない、食事の分析が難しい、などの場合は
自分専属の管理栄養士に相談の上、公認スポーツファーマシスト※にご相談ください。
コストがかかる、目に見えにくい、などと
どうしても後回しにさされがちな食事サポートですが、
体を動かすエネルギーと体をつくる材料は食事からのみ作られています。
食事・栄養がしっかり摂れていれば、ケガの予防につながります。
トレーニング、治療同様に、自分専属の管理栄養士をつける、がスタンダートになることを願っています。
※公認スポーツファーマシストとは…?
最新のアンチ・ドーピング規制に関する知識を有する薬剤師
サプリメント摂取の基本8か条 ~摂るときは、必要な分だけ上手に安全に~
- サプリメントを摂る前にまずは“食事の改善”を
- 確かめよう!サプリを摂る“目的と使い方”
- サプリの摂りすぎはむしろ“健康へのリスク”あり
- 「これ効くよ」と言われたサプリに要注意
- “絶対に安全” そんなサプリはありません
- 気をつけよう!“海外サプリ”の安易な使用
- サプリによるドーピングは“自己責任”
- サプリを摂る前に医師・栄養士・薬剤師へ“相談”を
当協会でもサポートを承っております
日本パーソナル管理栄養士協会では、ジュニア、シニアアスリートの食事サポート(個別/チーム)を承っております。目的に応じた献立作成、食事栄養セミナーの実施、個別相談など、ご要望がございましたらお気軽にご相談くださいませ。
詳細はコチラをご覧くださいませ。
協会メンバー
- 三城 円 (17)
- 河村 桃子 (11)
- 外山 裕子
- 木村 みえこ
- 若林 ゆかり
- 中西 由紀
- 中田 恵理
- 中川 洋子
- 白井 由紀
- 佐々木 裕子
- 大嶋 浩俊
- 相川 朋世
- その他 (1)